勃起不全の治し方

肉体的な問題や精神的な問題など、様々な要素が複雑に関係して引き起こされる勃起不全の原因と、その改善方法について

生活習慣が引き起こす勃起不全

勃起不全は、軽度の場合から重度の場合など、程度には個人差が大きいものですが、毎日の生活習慣の影響から、勃起不全が誘発されたり、症状がひどくなる場合があります。

 

その原因の一つにお酒があります。

 

お酒を飲んだ時に限り、勃起が起こりにくくなったり、途中で萎えてしまうのは、決して珍しい事ではありません。

 

お酒を飲むと、全身の血行が促進され、血液の巡りが良くなるように思えますが、あまり過度に飲みすぎると、神経が鈍くなるために、中枢神経の勃起中枢や射精中枢などの働きが弱まり、勃起するまでに時間がかかったり、十分には硬くならないといった状態になる事があります。

 

また、射精欲が沸き起こらなくなったり、性的な刺激に対しても鈍感になる事があり、射精するまでに時間がかかるようになったり、射精できなくなる場合もあります。

 

飲酒によって心拍数が高くなり、呼吸が早くなると、心肺機能には大きくな負担が掛かるため、セックスにおける体力の消耗も激しくなります。

 

そのため、射精するまでの間に、脈拍が急激に高くなりすぎる事で、セックスの途中で疲れきってしまい、セックスを継続できなくなったり、陰茎が途中で萎えてしまう事もあります。

 

お酒は体内で分解される過程で、アセトアルデヒドという毒性の強い物質に変化しますが、男性は、アルコールの分解酵素が肝臓の他に精巣にも存在しているため、普段から飲酒量が多い人は、精巣にもアセトアルデヒドが蓄積してしまい、精子を作ったり、男性ホルモンを分泌する働きが低下する事があります。

 

このような慢性的な大量飲酒によって、精巣の機能低下や萎縮が起こる事は、アルコール性精巣障害と呼ばれています。

 

お酒の他にも、喫煙が勃起不全の原因になる事があります。

 

陰茎海綿体は、毛細血管が集まったスポンジのような組織ですが、タバコに含まれるニコチンは、その毛細血管を収縮してしまう働きがあるため、陰茎海綿体への血流を阻害したり、陰茎の根元を締め付けて勃起を維持する働きのある骨盤底筋の働きを鈍らせるために、勃起にしくくなったり、十分に硬くならない、またはすぐに萎えてしまうといった状態が起こりやすくなると言われています。

 

また、喫煙は動脈硬化を引き起こす原因になる事が知られており、陰茎の周囲の血管や神経を傷付けてしまう事があり、勃起不全の原因になる場合があります。

 

糖尿病や高血圧、高脂血症は、勃起不全の三大原因と言われていますが、過度な運動不足や食べ過ぎによる肥満も、勃起不全の原因になる事が知られています。