精神的なストレスによる勃起不全
肉体的な問題によって起こっている勃起不全が、精神的な問題によってますます拍車がかかり、状態が悪くなっている事があります。
現代人は、何かと忙しく、様々なストレスを蓄積する機会が非常に多いと言われています。
職場の人間関係、仕事のトラブル、家庭内の出来事、経済的な問題、健康状態への不安、将来に対する悩みなど、様々な諸事情があり、それがいくつも重なり合ってしまう事で、精神的には大きな負担になっている事があります。
そのため、眠れない日が多くなったり、気分が落ち込む日が多くなるなど、自分でも気が付かないうちに、抑うつ状態に陥っている場合があります。
それでも、会社を自由に休んだり、一人でゆっくりする時間を作る事が難しいために、我慢を続けている事で、少しずつ精神的な負担が大きくなり、肉体的な面でも影響が出てくる場合があります。
男性にとって勃起する事は、男としてのプライドの側面もあり、勃起しない、十分に硬くならない、萎えてしまうといった事が時折起こると、精神的に大きく落ち込んでしまったり、自信を無くしてしまう事があり、それが勃起不全の症状をますます悪くしてしまう事があります。
性欲や射精欲求はあっても、勃起が十分に起こらないために射精をしないままでいる事は、非常に大きなストレスとなります。
そして、ますます不安や焦りが大きくなり、勃起の事を常に考え続けてしまうなど、悪循環になってしまう事があります。
このようにして精神的な問題が時間をかけて大きくなり、勃起不全を誘発したり、勃起不全の状態をますます悪化させているケースは、心因性勃起不全(心因性ED)と呼ばれています。
このような精神状態の時は、パートナーから言われた言葉や態度に対して過敏になってしまう事が多く、トラウマを抱えてしまう事になったり、強い緊張感や不安感が芽生えてしまう事になり、勃起不全の状態をますますひどくしてしまっている場合もあります。
時間とともに精神的な落ち着きを取り戻して、勃起不全が改善される事はありますが、
自慰によって射精する事ができるようになった後も、そのパートナーに対して、性的に強い嫌悪感や不快感を感じるようになっている場合には、セックスにおいては勃起不全や射精障害が継続的に改善されない事があったり、改善に時間がかかる場合があります。